お知らせ

平成28年
社報

平成二十七年の笠原神明宮諸行事、貴家を始め氏子各位の御奉賛により、滞りなく執行でき得ました事、厚く御礼申し上げます。
今年も残り少なくなり、恒例の新年を迎えるに当たり、「笠原神明宮」の御神札を頒布申し上げる時節となりました。併せて、笠原神明宮の親神様、伊勢神宮の御神札「神宮大麻(じんぐうたいま)」を頒布申し上げますので、「神宮大麻」と当宮の御神札を御奉斎(ほうさい)賜り、貴家益々の御繁栄を御祈念下さい。

年々歳々、変わることのない行事を執行していますと、四季の巡りを肌身に感じながら、一年という節目を乗り越え、齢を重ねつつも、自然の力・驚異に試練を与えられ、身に緊張感を抱かされます。五月には箱根大涌谷火山活動活発化、九月初旬桜島噴火、十一日茨城常総市鬼怒川決壊、中旬には阿蘇山噴火と続きました。幸い火山活動は収束、安堵いたした次第です。
日本は八百万の神々に護られていると言われますが、自然災害等を顧みると、そうではなさそうな気が致しますが如何でしょうか。
日本最古の歴史書「古事記」の注釈書「古事記伝」を著した松坂の本居宣長は、神とは
”尋常(よのつね)ならず すぐれたる徳(こと)のありて 可畏(かしこ)き物を 迦微(かみ)とは云なり”
と説明しています。概略すると、普通ではない優れた徳・おそれ多いモノ等、秀でたモノをカミと云っています。一例を示せば富士宮市「富士山本宮浅間大社」は秀麗な「富士山」を御神体としてお祀りしています。最も身近なモノとしては、私達の身体そのものです。人間の体は約六十兆個の細胞から成り立っていると言われます。更に三百から四百種の異なる細胞が調和して成り立ち、数年を経て各細胞は全て入れ替わると云われています。
今、この身体を生かしてくれている細胞はどこに在るのでしょうか。生きている私達一人一人は偉大なる神の性を宿しているのです。惜しむらくは、欲を持つことにより神の性を薄めてしまい、神としての意識が稀薄になっているのです。我が身に宿す神性を意識しては如何でしょう。

平成二十八年が良き年でありますよう、氏神様にお参りし、貴家益々のご繁栄を御祈念下さい。

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